「蒼薔のエルカレウム」
1610年、突如として現れた謎の人型生命体。
人間にはない吸血行動が見つかったことから、
彼らは吸血鬼《ヴァンピール》と呼ばれるようになった。
強大な力を持つ吸血鬼を前に人々は為す術もなく、
領土を奪われていく。
しかし、吸血鬼と人間の混血種である
半吸血鬼《ダンピール》の出現により事態は一変。
半吸血鬼は
"既存兵器では倒せない吸血鬼を殺すことができる"
特殊な能力を持っていた。
半吸血鬼と人間は手を取り合い吸血鬼に抗い始める。
半吸血鬼が吸血鬼を追い込むことに成功した1683年、
大厄災《パレードオブパンドラ》が起きた。
厄災の悪魔《パンドラ》は
堕鬼《ヴォイド》を引き連れて、
半吸血鬼と人間が住むケネディ大陸のほとんどを
踏み潰し大勢の命を奪った。
誰一人として敵わなかったパンドラを倒したのは
蒼い瞳を持つ半吸血鬼。
彼女の涙が落ちた地には青い薔薇が咲き、
その薔薇のことをひとびとはエルカレウムと呼んだ。
時は過ぎ、2681年。
約1000年前に起きた大厄災は、
ひとびとの記憶から薄れつつある。
パンドラの呪いにより能力が退化した半吸血鬼は、
エルカレウムを研究し武器を開発。
愛するひとのために、
守りたいもののために吸血鬼と戦い続けていた。
戦いの果てに待つのは希望か、絶望か。
隠された真実が今、解き明かされる。
これは、愛と正義の物語。