- GLOSSARY -


■ エルカレウム

原初の蒼薔の涙が落ちた場所に咲いた青い薔薇のこと。花びらは土に植えると種になり蕾は一年に一度の蒼月の夜《ツァイトブルーム》に一斉に花開く。


■吸血鬼-ヴァンピール-

突如現れた謎の人型生命体。人間にはない吸血行動が見つかったことから吸血鬼《ヴァンピール》と呼ばれるようになった。赤い瞳と鋭い牙、尖った耳が特徴。それ以外は人間と同じ作りになっている。高い身体能力、自己治癒・強化能力、ヴァンピール間でのテレパシーなど人間を遥かに凌ぐ能力を持つ。生死の境を彷徨う人間に血を分け与えることで眷属を生み出すことが可能。厄災後、対吸血鬼特殊部隊《ローザ・シュッツァー》のウェナトルが確実にヴァンピールの数を減らしている現状を重く見た彼らは、それに対抗する軍事組織《エフタ=エルピス》を立ち上げた。死者に悪魔が取り憑いたなど様々な噂があるが実際の正体は死んだ人間。人間の研究者が行った死者蘇生実験による細胞変異で生まれた種族。この事実は隠蔽されており真実を知る者はごく僅かである。


■ 半吸血鬼-ダンピール-

吸血鬼《ヴァンピール》と人間の間に生まれた混血種(半吸血鬼)のこと。厄災前と厄災後では能力が異なる。厄災前に生まれたダンピールは魔法でヴァンピールの心臓を貫くことで討伐が可能だったが厄災後に生まれたダンピールはそれができない。厄災の悪魔《パンドラ》の呪いによる能力の退化が原因だと考えられている。呪いによって力が機能しなくなったダンピールたちは再びヴァンピールに対抗するため厄災後に咲いた青い薔薇《エルカレウム》の研究を進めた。そして特殊機関《ブルクスナリア》が武器《ホーリースピナ》の開発に成功。ブルクスナリアは対吸血鬼特殊部隊《ローザ・シュッツァー》を組織した。ダンピールの中には、蒼薔(そうしょう)、紅薔(こうしょく)、紫薔(ししょく)と呼ばれる特殊な力を持つ者たちがいる。彼らのことを総称して三薔(さんしょう)と呼ぶ。


■ 蒼薔(そうしょう)

蒼い瞳を持つダンピールのこと。ツァイトブルームの時、一番最初に生まれたダンピールが青い薔薇《エルカレウム》の加護を受け、蒼薔となる。戦闘と回復・エンチャントを同時にこなすことができ、戦闘能力も高い。浄化の能力を持つ。蒼薔の血がヴァンピールの血を濃く受け継ぐダンピールの血と交わったことで紅薔が生まれ、ヴァンピールの血と蒼薔の血が交わったことで紫薔が生まれた。紅薔と紫薔は蒼薔の能力を一部受け継いでいる。対吸血鬼特殊部隊《ローザ・シュッツァー》に所属する蒼薔のダンピールのことを蒼薔の狩人《アスル・ウェナトル》と呼ぶ。


■ 紅薔(こうしょく)

真紅の瞳を持つダンピールのこと。ヴァンピールの血を濃く受け継ぐダンピールの血と蒼薔の血が交わったことで生まれた。普通のダンピールは戦闘と回復・エンチャントを同時に行うことができないが彼らはヴァンピールの血を濃く受け継ぎ特別な力を持つ蒼薔の血も混ざっているためか、それが可能になった。対吸血鬼特殊部隊《ローザ・シュッツァー》に所属する紅薔のダンピールのことを紅薔の狩人《ルフス・ウェナトル》と呼ぶ。


■ 紫薔(ししょく)

紫の瞳を持つダンピールのこと。ヴァンピールと蒼薔の血が交わったことで生まれた。戦闘能力が非常に高く、ヴァンピールと互角に戦うことができる。対吸血鬼特殊部隊《ローザ・シュッツァー》に所属する紫薔のダンピールのことを紫薔の狩人《リーラ・ウェナトル》と呼ぶ。


■ 原初の蒼薔

蒼月が初めて確認された日にヴァンピールとヒトの間に生まれた、とある一人のダンピールのこと。蒼月の祝福を受けており特殊な能力を持つ。約1000年前、厄災の悪魔《パンドラ》を倒し大厄災《パレードオブパンドラ》を止めた人物。エルカレウムは原初の蒼薔の涙が落ちた地に咲いた特別な薔薇。


■ 堕鬼-ヴォイド-

血を求め彷徨い続ける化け物。ヴァンピールが生きるにはひとの生き血を摂取しなければならない。それができなかった、またはしなかったものの成れの果て。人型ではなくなる場合がほとんど。主に小型/中型/大型に分類される。元はヴァンピールのためホーリースピナかスピナの派生武器でしか倒すことができない。堕鬼《ヴォイド》同士で繁殖し、今も数は増え続けている。


■ 厄災の悪魔-パンドラ-

約1000年前、世界で初めて確認された自我を持った化け物。パンドラの叫びに呼応するかのようにヴォイドは列を成し、行進する。この大厄災《バレードオブパンドラ》によって多くのひとが命を落とした。パンドラは原初の蒼薔が倒した一体しか確認されていない。


■ エフタ=エルピス

通称:エルピス

ダンピールに対抗するためにヴァンピールが立ち上げた軍事組織。ディアメント国の首都カルブンクルスを本拠地としている。ボスと六人の幹部のことを「エルピス」、エルピスが率いる七つの隊に所属する者たちを「ペドレリーア」と呼ぶ。


■ ブルクスナリア

厄災後、ヴァンピールに再び対抗するために作られた特殊機関のこと。青い薔薇《エルカレウム》を研究し、武器の開発に成功。対吸血鬼特殊部隊《ローザ・シュッツァー》を組織した。各地に支部が存在する。


■ ホーリースピナ

通称:スピナ

ブルクスナリアが開発した対吸血鬼用の武器のこと。エルカレウムをコアとして埋め込んでおり、武器と自身の血液をリンクさせることで初めてヴァンピールに対抗できる武器になる。換装型《チェンジタイプ》と固定型《フィックスタイプ》がある。ヴォイドやベルジェが生み出したモンスターにも有効。威力はかなり落ちるがホーリースピナから派生した一般のダンピール向けの護身用武器(拳銃やナイフなど)もある。護身用武器も自身の血液とリンクしなければならない。

 

~ホーリースピナ武器種一覧~

〖チェンジタイプ〗

― 近接武器 ―

・ショート(短剣)

・ロング(長剣)

・バスター(大剣)

・ハンマー(大槌)

・ランス(槍)

・サイズ(大鎌)

・ツイン(双剣)

⇡ 換装魔法(チェンジ)で切り替え ⇣

― 遠距離武器 ―

・アサルト

・ショットガン

・スナイパー

 

〖フィックスタイプ〗

・グリモワール(魔導書)

・ワンド(片手杖)

・ロッド(両手杖)


■ 対吸血鬼特殊部隊-ローザ・シュッツァー-

ブルクスナリアが組織した特殊部隊のこと。ローザ・シュッツァーに所属する隊員を「ウェナトル」と呼ぶ。ヴェルメリオ隊、ロドクルーン隊、イェシル隊、ブランシュ隊、シュヴァルツ隊、この五つの小隊からなる部隊。整備士などの非戦闘員も所属している。普段は少人数チームで任務を行っている。チームを組む場合、ヴェルメリオ隊の隊員が二名、ロドクルーン隊の隊員が一名、イェシル隊の隊員が一名の四人編成が基本。彼らの主な仕事はヴァンピール/ヴォイド/モンスターの討伐、エルカレウムの守護、孤児の保護など。モンスターはエフタ=エルピスの傲慢《ルシファー》の座に就くヴァンピール【ベルジェ・リンガルハローネ=ラスペルファイビア】が創造の力で生み出したものでエルカレウムの駆除を目的としている。

 

~各部隊の詳細~

ダンピールは基本ヴァンピールのように攻撃と回復・エンチャントを同時に行うことができないため部隊ごとに役割を分担して行動している。

 

〖ヴェルメリオ隊〗

前線部隊。敵との接触が一番多く危険な隊。多くのウェナトルが命を落としている。

〖ロドクルーン隊〗

後方支援部隊。主にヴェルメリオ隊の戦闘補助やイェシル隊の援護をする。

〖イェシル隊〗

回復支援部隊。治癒魔法とエンチャントで仲間のサポートを行う。

 

以下の部隊への入隊が決まった場合、元々所属していた隊と兼任という形になる。

〖ブランシュ隊〗

参謀部隊。策謀や隊の統率に優れたウェナトルが集まる隊。厳しい試験を乗り越えた者のみが入隊できる。長期戦ではブランシュ隊が作戦を立て前線で別隊の指揮を執りながら戦う。

〖シュヴァルツ隊〗

諜報部隊。主に敵地の偵察、ヴァンピールの暗殺などを行う隊。本部長や各支部長に推薦された者のみ入隊できる。所属隊員は別隊のウェナトルには公開されず詮索も禁止。しかし隊員本人が自分の意思で家族や親しい間柄の者に所属を明かすことは許可されている。


■ ローザ・ブルジェオン

通称:ブルジェオン

ウェナトル養成施設。訓練生になれるのは12歳、正式入隊は15歳から。対吸血鬼特殊部隊《ローザ・シュッツァー》に入隊するためには対吸血鬼特殊部隊訓練生として三年間修練を積み入隊試験を突破する必要がある。一年ごとにスコアが発表され基準スコアを上回っていなければ脱落。二年目からホーリースピナを支給され疑似戦闘訓練で使い方を学ぶ。三年目からは候補生として扱われ実地訓練も行われるようになる。


■ ローザ・ガーデン

通称:ガーデン

孤児を保護する目的で作られた養護施設。孤児が18歳になるまで勉学や生活のサポートをしている。小規模支部にはガーデンがない場合が多い。そのため小規模支部で保護された孤児はブルクスナリア本部や他支部のガーデンに引き渡される。